認知症における行動障害とは?

加速する高齢化。

日本では平成19年時点で

総人口に占める65歳以上の老年人口が20%を超しています。

 

高齢者の介護、

中でも認知症患者にどう対応したら良いかを知ることは、

社会的な課題とも言えるでしょう。

 

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認知症における行動障害

認知症は、

記憶障害や認知機能障害を中核症状とする病気です。

 

ただし、

介護者の負担を大きなものにするのは、

BPSDとも呼ばれる周辺症状です。

 

周辺症状は、

必ずしも認知障害によるものとは

言えない行動的な障害で、

精神症状と行動障害が見られます。

 

精神症状には、幻覚、妄想、不安、

うつ状態などがあります。

 

周辺症状として現れる精神症状から精神科を受診して、

背景に認知症があることが分かることもあります。

 

Ältere Frau, Gesicht in den Händen

 

行動障害には、

徘徊、せん妄、不眠、性的逸脱行動、

常同行動、不潔行為などがあげられます。

 

このような行動障害がはなはだしくなると、

介護者の負担が大きくなり、

家庭での対応を困難にします。

 

徘徊とは「目的もなく歩き回ること」と一応定義されていますが、

あくまで介護者側からの定義です。

 

認知症患者には、

「自宅に帰る」「子どもを迎えに行く」

などといった明確な目的があります。

 

外出する時には自分なりの目的があり、

歩いているうちに道に迷ったと考えられています。

 

外出する時には明確な目的があるため、

徘徊中の歩き方を見ていても徘徊と感じられないことが多いと言われます。

 

徘徊はアルツハイマー型認知症に多いようです。

 

 

せん妄は、

軽度から中等度の

意識障害に幻覚が合併して不穏状態を呈するものです。

 

夜間に起こることが多いようです。

 

体調の変化が原因となることも少なくありません。

予防として、脱水や発熱などを起こさないようにすること、

せん妄を誘発する可能性のある薬の投与を避けることなどが大切です。

 

また、環境の急激な変化を避けることによって

せん妄の起こるリスクを下げることができます。

 

認知症になると、

睡眠障害も起こりやすいようです。

 

昼間に眠り過ぎていると夜間は睡眠がとれず、

せん妄も起こりやすくなります。

 

日中はできるだけ活動的に過ごしたいものです。

 

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認知症患者の尊厳に配慮しよう

常同行動は、

同じ動作や行動を意味もなく繰り返すことです。

 

ピック病とも呼ばれる前頭側頭型認知症によくみられる周辺症状です。

 

介護者の誤解を生じやすく、

介護を困難にしやすい行動障害に、

性的逸脱行動と不潔行為があります。

 

性的逸脱行動は、

たとえば介護者に抱きついたりするものです。

 

性欲が亢進しているのではなく、

性欲を状況に応じて抑える

自己抑制が障害されていると考えるべきだと

言われています。

 

不潔行為は、

「弄便」という言葉が長らく使われてきました。

 

現在では医療機関では

「弄便」という表現は用いなくなっています。

 

便をいじったりする行為を指しますが、

便で遊んでいるわけではなく、

失禁を隠そうとして結果的に便を弄っているように

見えるということで、

現在では「不潔行為」と呼んでいます。

 

他にも、収集癖、介護への抵抗、

攻撃的行動などが見られることも少なくありません。

 

認知症の中核症状である健忘や判断力低下から

周囲の状況を適切に把握できなくなり、

周辺症状が生じると考えられています。

 

周囲が認知症患者の尊厳に

配慮して安心できる環境を提供しようと努めることで、

行動障害はかなり改善されると言われています。

 

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