トムクルーズは学習障害(LD)というのは本当なのか?
ハリウッドスターのトム・クルーズさん。
親日家としても知られています。
2003年8月、
『ラストサムライ』の宣伝のために来日した折、
首相官邸の小泉純一郎首相を表敬訪問。
首相の側近によると、
トム・クルーズさんは1冊の本を手渡したくて訪問したとのこと。
その本は失読症(ディスレクシア)の
自分に新しい可能性を開いてくれたと、
トム・クルーズさんは言います。
ディスレクシアだと公表したトム・クルーズさん
同年、
アメリカ合衆国ミズーリ州スパニッシュレイクに
開校したアプライド・スカラスティックス・インターナショナルの
オープニング セレモニーで、
トム・クルーズさんは
自分の過去について次のように述べています。
「何かを読んで即座に
それを適用するということができなかったのです。
ですから、
読もうとすると、
文字を逆に読み、
頭痛がし、
不安になり、
ページの終わりまで来て何も頭に入っておらず、
何を読んだのか、
思い出せませんでした。」
失読症(ディスレクシア)の典型的な症状です。
http://www.cinematoday.jp/image/N0065681_lより引用
失読症とは書かれた文字を読むうえでの
障害を特徴とする学習障害です。
学習障害とは、
全般的な知的能力には特に問題は無いものの、
特定のものの修得と使用に著しい困難を示す状態のことです。
学習障害への理解は未だ進んでいるとは言い難い状態です。
そうした中、
トム・クルーズさんが自ら
「自分はディスレクシアだ」
と公表したことで、
アメリカをはじめとして
失読症の知名度が高まったと言われています。
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来日の折に小泉首相に
手渡した本で自身の失読症を
克服したとするトム・クルーズさん。
それ以前はテープに録音した台詞を
繰り返し聞いて役の
イメージを膨らませたとも言われています。
読んで学ぶことの壁にぶつかったことで、
暗記が得意になったとも語っています。
苦労の日々が結実した優れた演技力。
ハリウッドスターが
明かした失読症という学習障害。
そうした障害があることを虚心に受け止めたいものです。
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