サヴァン症候群のドラマATARUのような人物は実在するのか?感想含む

高い視聴率を記録した日曜劇場「ATARU」。

サヴァン症候群の主人公チョコザイが、

自身の持つ特殊な能力によって事件の真相を解くミステリードラマでした。

 

細部にわたって写真的な記憶力があるという設定から

サヴァン症候群の主人公としても話題になりました。

 

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ドラマ『ATARU』の虚実

サヴァン症候群とは、

自閉症や知的障害のある人のうち、

ある特定の分野に限って非常に優れた能力を持つ人のことです。

 

特化した能力を持つものの、

コミュニケーションが苦手であったり、

通常の学習能力に関しては先天的な障害を持っていたりします。

 

ataru

http://matome.naver.jp/odai/2133691141863269301より引用

 

映画「レインマン」のモデルとなった

キム・ピークや画家の山下清などは

サヴァン症候群であったのではないかと言われています。

 

キム・ピークは、

脳に障害を持っていましたが、

9000冊以上の本の内容を暗記し、

人が生年月日を言えば、

すぐにその日が何曜日であるかを答えることができたと言います。

 

また山下清は、

知的障害児施設八幡学園に入っていましたが、

日本各地を放浪し、

帰ってから自分が見た風景を

忠実に貼り絵で描くことに秀でていました。

 

「ATARU」の主人公チョコザイは、

人とのコミュニケーションが苦手で、

自身が見たものに対して写真的な記憶力を持つという設定です。

 

この設定はサヴァン症候群を模したものと言えるでしょう。

 

ただし、

チョコザイは、

記憶した情報を組み合わせて

事件の解決につなげて行きましたが、

情報を組み合わせるという点は

サヴァン症候群特有の症状とは言えません。

 

チョコザイの仕草では、

手の動きが人目を引くものでしたが、

手の動きはサヴァン症候群とは直接関係はありません。

 

刺激を自らに与えてストレスを

軽減しようとしての動作と解釈するのが妥当でしょう。

決まった時間に食事を摂ったりシャワーを浴びたりというこだわりは、

自閉症の人に見られるこだわりを強調したものです。

 

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「ATARU」はあくまでエンターテイメント作品です。

障害と向き合うことを目的として作られたものではありません。

謎解きの面白さを味わえば十分でしょう。

 

主人公の設定の一部に使われているサヴァン症候群が、

高視聴率のお陰で脚光を浴びるようになったのは、

ある意味において歓迎すべきことかもしれません。

 

しかし、

ドラマで描かれたチョコザイが

サヴァン症候群の症状を忠実に表現したものと考えると、

はなはだしい誤解になります。

 

情報を組み合わせることができないのに、

その部分が筋運びのメインになっているのも

サヴァン症候群の能力の局限性を歪曲したものになります。

 

社会に受け入れがたい印象を与える手の動きをさせる人物設定にも、

サヴァン症候群への負の印象が拭えません。

 

脚光を浴びる機会を得たサヴァン症候群。

 

患者が社会に溶け込むような

社会性を身につけるサービスを用意するとともに、

サヴァン症候群の人が持つ能力を虚心に受け入れ、

サヴァン症候群の人に真っ直ぐに歩み寄る社会を構築することが求められます。

 

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