自閉症の赤ちゃんは特徴的な症状や兆候が見られる?
自閉症は3歳くらいまでに症状が出揃うとされています。
しかし、早期発症タイプの自閉症では、赤ちゃんの頃から特徴的な症状が認められます。
赤ちゃんの動作共鳴とは?
最初に現れるのは動作共鳴がなされないという症状です。
たとえば、母親が口を開けると赤ちゃんも口を開けるということを動作共鳴と呼びます。
動作共鳴は生まれてから20分しか経っていない新生児にも認められることが報告されています。
早期発症タイプの自閉症児は新生児の頃から動作共鳴をしていないと言われています。
動作共鳴は感情共鳴の原点と推測されていますので、動作共鳴がされていないというのは、注意が必要な症状だと言えます。
次に目につくのは、母親と目を合わせようとしないということです。
部屋が薄暗かったりすると、生まれたばかりでも赤ちゃんは母親の顔や目を一心に見つめます。
母親が刷り込まれ、母親のそばにいれば安心できるという脳の機能が生まれているからです。
しかし、早期発症タイプの自閉症児は、新生児の頃にも母親の目を見つめたことがないと言われています。
重度の自閉症児では、右目と左目の焦点が合っていないケースもあります。
恐怖心を起こさせる周囲のものを避けるために物を見まいとして、焦点が合わないのだろうと言われています。
母親の刷り込みがなされていなければ、母親も安心感を得られる存在ではないため、母親も見ようとしないのではないかと考えられています。
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定型発達と早期発症タイプについて
定型発達の子供も生後6~9ヶ月になると、恐怖心が生まれてきます。
見知らぬ人の接近や視線を怖がるようになり、人見知りが始まります。
そして、絶対的な安心感を与えるくれる母親から離れることに激しく抵抗するようになります。
しかし、早期発症タイプの自閉症児では、母親が特別な存在となっていないために母親の後追いをすることも無く、人見知りも生じません。
▶︎自閉症の特徴!0歳・1歳・3歳・5歳での年齢別での違いは?
自閉症の疑いがある赤ちゃんにはゆったり対応しよう!気をつけたい2つのポイント
1.赤ちゃんのこだわりを見守る
自閉症の疑いがある赤ちゃんは、一旦関心を持った物に、強いこだわりを示すのが特徴です。
こだわりに対しては、邪魔をしない事が大切です。
一度でも邪魔をすると、関心を失ってしまいます。
興味を示す物が少ないので、こだわりは見守るようにしましょう。
2.少しずつ違う環境に慣れさせる
自閉症の疑いがある赤ちゃんは、人見知りはしませんが、いつもと違う場所には強い抵抗感を示すという特徴があります。
毎日、近所の公園に散歩に行くなどして、違う場所に慣れさせましょう。
短時間にして、一度の負担を小さくするのがコツです。
▶︎発達障害や自閉症の子どもはなぜ自傷行為をするのか?対処法について!
ママは一人で抱え込まない!専門家に相談しよう
自閉症の確定診断がつくのは、3歳前後です。
ただし、その前に、相談はできます。
かかりつけの小児科、保健センター、児童相談所などが、相談窓口です。
赤ちゃんが、ママの目を見ようとしない、ママの抱っこを嫌がる、ママの後追いをしないなど、ママにとって気になる特徴が見られたら、一人で抱え込まないようにしましょう。
早ければ、3ヶ月検診から、自閉症の疑いがあるケースは、チェックが行われます。
気になる事はメモして、検診の際に相談しましょう。
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