父親が原因で子供が自閉症になるのは本当か?
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子供の自閉症では父親の年齢の高さが原因になる、という噂があります。
父親の年齢と子供の自閉症にはどんな関係があるのでしょうか?
そして噂の真偽はどうなのでしょうか?
自閉症の原因は親にあるのか?
まず前提として、自閉症の原因はまだはっきりと判明していません。
遺伝子のコピーミス説、環境説、胎児時期の感染症説、自己免疫疾患説など、様々です。
そんな中で、父親が高齢になると子供が自閉症になる確率が上がるという説があります。
実際、父親が30代以下よりも40歳以上の場合、子供の自閉症リスクが6倍高まるという報告もあります。
この説では、いわゆる遺伝子のコピーミスが原因であると考えています。
遺伝子のコピーミスが起こるというと、母親側の年齢が常々問題視されますが、男性側の年齢もかかわってきます。
卵子は女性が生まれたとき、すでに作られた細胞が使われます。
そのため、年齢が高くなると細胞も古くなり、染色体異常の原因になると考えられています。
他方、男性の精子は約80日ごとに新しく作られます。
しかし、この作る機能そのものが、年齢とともに衰えていくのです。
実際、子供の発達障害や精神的な障害の遺伝要素は、精子側のリスクによると考えられています。
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▶︎発達障害や自閉症の子どもはなぜ自傷行為をするのか?対処法について!
子供が自閉症だからといって自分を責めないこと
繰り返しになりますが、自閉症の決定的な原因はわかっていません。
父親の年齢が上がることによって、遺伝子のコピーミスが起こりやすくなり、それが子供の自閉症に何らかの影響を与えているのではないか、ということが分かっただけです。
これから研究が進めば、実際には何の関連もなかったということもあるかもしれません。
実際、40歳以上の男性でも健康なお子さんを持っている人は多くいますし、若くても自閉症児の父親になった人はいるでしょう。
これは母親側にも同じことが言えます。
子供に関しては2人のお子さんですから、男女両方とも自分やパートナーを責めないことです。
答えのない問題にエネルギーを使うよりは、自閉症をもった子供にとってどう環境を整えていくかなど、これから先のことを考えることにエネルギーを使う方が有意義でしょう。
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