米津玄師が高機能自閉症?アスペルガー症候群との3つの違い
多方面における才能とミステリアスなイメージで、若者を中心に熱い視線を集めている米津玄師(よねづ けんし)さん。
米津玄師さんは、幼い頃、コミュニケーションの取り方が分からず、学校に行きたくなかったと言います。
そして、20歳を過ぎてから「高機能自閉症」と診断されたそうです。
高機能自閉症は、アスペルガー症候群とどこが違うのでしょうか?
スポンサーリンク
高機能自閉症とは?3歳くらいまでに3つの障害が見られる
米津玄師さんが診断を受けたとされる高機能自閉症とは、知的発達の遅れを伴わない自閉症です。
知的発達の遅れを伴わないとは、おおむね「IQ70以上」である場合を示します。
文部科学省の定義によると、高機能自閉症は、3歳くらいまでに現れます。
その頃までに次の3つの障害が見られる場合、高機能自閉症と診断されます。
①他人との間に社会的関係を形成するのが困難
②興味や関心が狭く、特定の物に過剰なまでにこだわる
③言葉の発達が遅れている
「言葉の発達の遅れ」は、2歳までに単語を習得しているかどうか、3歳までにコミュニケーション的な語句を用いているかどうかが基準になります。
単語を習得していても、3歳までにコミュニケーション的な語句を用いる事が出来ていない場合、言葉の発達が遅れているとされます。
→イチロー選手にアスペルガー症候群の噂!真相についてはコチラ!
高機能自閉症とアスペルガー症候群の3つの違い!近年はあまり区別しないで扱う
高機能自閉症と診断された子供が、後日、アスペルガー症候群と診断される場合もあります。
高機能自閉症とアスペルガー症候群とは、どこが違うのでしょうか?違いは3つあげられます。
1.幼児期における言葉の発達の遅れが、高機能自閉症には認められるが、アスペルガー症候群には認められない
2.動作性IQと言語性IQを比べた時により高いのは、高機能自閉症が動作性IQ、アスペルガー症候群が言語性IQ
3.青年期になった時、言葉の発達が追いつくようになるのが高機能自閉症。
アスペルガー症候群では、青年期に言葉の発達について特に実感する事はない。
ただし、幼児期における言葉の発達具合の違いは、青年期までに大差が見られなくなる事が分かってきました。
そのため、近年は、高機能自閉症とアスペルガー症候群を、あまり区別しないで扱うようになってきました。
スポンサーリンク
→サヴァン症候群!高橋みなみの絵が凄すぎると話題に!山下清を超えたか!
DSM-5では自閉症スペクトラム障害として1つにまとめられるようになった
現在、「高機能自閉症」も「アスペルガー症候群」も、診断名としては使われなくなっています。
それらの診断名は、アメリカ精神医学会の診断基準である「DSM-5」において廃止されました。
高機能自閉症もアスペルガー症候群も、「自閉症スペクトラム障害」の診断名のもとに統合されました。
「スペクトラム」とは、「連続体」を意味します。
高機能自閉症とアスペルガー症候群は、脳画像の研究では差異が認められません。
支援方法も共通である事が多いと言われています。
そのため、障害と障害の間に明確な境界線を設けない考え方が採用され、「自閉症スペクトラム障害」という診断名になりました。
→甲本ヒロトに発達障害の噂があるけど本当?歌い方やパフォーマンスが原因?
スポンサーリンク