軽度知的障害を持つ大人特徴を知る為の3つのポイント
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軽度知的障害は、知的障害の8割を占めるとされています。
発達期までに生じた知的機能の障害によって、知的発達が実年齢よりやや遅れているのが、軽度知的障害です。
知能指数が50~69の水準にとどまる人を、軽度知的障害と言います。
大人の軽度知的障害の人には、どんな特徴があるのでしょうか?
大人になってから本人が違和感を感じて受診するケースが大半
軽度知的障害の人は、身辺の自立は出来ています。
家事をこなすにも、支障はありません。
子どもの頃に、多少とも「ゆっくりさん」と感じられる事はあっても、個性の範囲内と受け止められるのが普通です。
軽度知的障害と気づかれるのは、思春期以降。大人になってから、気づかれる事が多い障害です。
大人になって軽度知的障害と分かった人は、自ら検査を受けて、診断されるケースがほとんどです
うつ病などの二次障害をきっかけに、診断を受けたという人も、少なくありません。
自分が周囲の人のように出来ないという違和感を感じ、障害を疑います。
最初の違和感は仕事の覚えが悪い気がするというもの
軽度知的障害の人は、学校時代、勉強ができません。
小学校の低学年のうちは、友達についていきますが、抽象的な内容が増えるにつれ、成績が伸びなくなります。
経験から納得できない事を理解するのに、時間がかかるためです。
また、記憶力も良くありません。
仕事に就いて、上司から指示された内容を、すんなりと理解できない、言われた事を覚えていられないといった事が重なり、仕事でトラブルを抱えるようになります。
一生懸命に本人はやっているのに、仕事の覚えが悪い時、大人の軽度知的障害の可能性があります。
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相談できずに問題をこじらせる!突発的な出来事に対応できないし自分の気持ちを表現するのが苦手だから
軽度知的障害の大人には、職場で相談ができないという特徴があります。
相談できないため、問題が生じた時に、こじらせてしまいます。
相談ができないのは、怒られるのが怖いからです。
怒られるのが怖くて、黙ったままにしているという事が、軽度知的障害の大人には、多く見られます。
突発的な出来事が生じると、軽度知的障害の大人は、状況を判断して決断する事ができません。
その事を上司に報告したら、自分が叱られるという事は感じます。
怒られるのは怖い。
何が問題で自分が何をできなかったのか、その時、自分がどういう気持ちだったのかといった事を、軽度知的障害の人は、説明できません。
特に、自分の気持ちを表現するのは、苦手です。
そのため、相談ができないという特徴があります。
問題がこじれ、そこからうつ病などを発症する事が、少なくありません。
→軽度知的障害とADHDが合併する事はある?治療はできるの?
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