発達障害の子は音に敏感!聴覚過敏ってどんな症状?
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発達障害の人に見られる特徴の1つが、音に過敏な事です。
子供の場合、音に敏感な事から、発達障害が疑われるケースもあります。
音に敏感という症状は、「聴覚過敏」と呼ばれます。
聴覚過敏とは、どんな状態でしょうか?
耳を塞いだり泣き叫んだりして嫌がるのは音が響くから
聴覚過敏は、発達障害の子供ばかりでなく、大人になっても、見られる症状です。
子供では、具体的には、2~3歳になると、高い確率で、聴覚過敏が見られるとされています。
耳を塞ぐ、泣き叫ぶなど、激しい拒絶ぶりで、周囲の大人を驚かせます。
お祭りやデパートに連れて行くと、1時間も経たないうちに、青い顔をして、「帰る!」と言い出し、親を困惑させます。
「うるさい」「頭が痛い」子供は、そうした表現しか出来ません。
聴覚過敏に悩まされている大人によると、
耳に音が刺さって、脳が震える感じ
頭の中で音が反響する感じ
などと表現されます。
「音が響く」という状態が、聴覚過敏のキーワードになります。
特定の音に反応するわけではない⁉︎引き金は不安感!
発達障害の子供が敏感に反応する音は、「低い音より高い音」という傾向があるとされます。
ただし、一定の音に、毎回、反応するわけではありません。
ガヤガヤとした話し声でも、公文の教室なら平気で、突然連れて行ったお祭りだと拒絶感が強いといった事が、少なくありません。
大人がうるさいと感じる消防車のサイレンに対して、ケロリとしている事もあります。
工事現場の重機の音に、何の反応もしないケースも、珍しくありません。
音に過敏な発達障害の子供に、聴覚過敏に苦しんでいる時の気持ちを尋ねると、「不安」という言葉が、出てきます。
「いったい、何が起こるのだろう?」
「何をされるのだろう?」
「この状態が、いつまで続くのだろう?」
見通しの立たなさが原因となった不安感にとらわれている時、音に敏感に反応しやすいのが、発達障害の子供です。
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耳栓やイヤーマフの選び方と使い方!心がけたいのは不安感の緩和
聴覚過敏に悩まされる場合、耳の奥が痛くなり、頭痛がしたりします。
子供の苦痛を和らげるために、耳栓やイヤーマフを使わせるというのも、1つの実践的な対処法です。
耳栓やイヤーマフは、次の3点を重視して、選びましょう。
1.耳の大きさに合っている事
2.使用していて、痛くない事
3.苦手とする音をカバーしてくれる遮音性能がある事
ただし、常に耳栓やイヤーマフを使うのは、慢性的な聴覚過敏の原因になります。
耳は、本来、音を聞くためにあります。
その機能を抑制し続けると、音を伝えるシステムに摩擦を生むためです。
不安感が和らげば、発達障害の子供は、少々の音には耐えられます。
見通しを示して、発達障害の子供の不安感を和らげてあげましょう。
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