サヴァン症候群をとりあげた映画レインマンのあらすじ
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ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ主演の映画「レインマン」。
1988年に公開されたアメリカ映画です。
この映画での演技で、ダスティン・ホフマンは、2度目のアカデミー主演男優賞を受賞しました。
日本でも大ヒットし、2006年には世界で初の舞台化。
好評を博しました。自由奔放な青年が障害を持つ兄との心の距離を縮める6日間の旅。
ヒューマンドラマとして描かれるこの映画のもう一つの見どころは、重いサヴァン症候群の人の様子がつぶさに描かれていることでしょう。
「レインマン」のあらすじを追いながら、サヴァン症候群ならではの言動を取り上げてみましょう。
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/24063/より引用
兄の存在を知らされていなかった弟
物語は健常者である弟の世界を描くことから始まります。
中古車のディーラーとして働くチャーリー。
資金繰りに困って金策に走る日々を送っていたある日、絶縁状態だった父の訃報を受け取ります。
16歳の時に家を出てから会うことが無かった父。
遺産欲しさにチャーリーは、葬儀に出席します。
恋人のスザンナを伴っての旅。
しかし、当てにしていた遺産は、父が大切に育てていた薔薇の木と車1台だけ。
遺産の大半は、匿名の受益者に渡されることになっていました。
チャーリーは、受益者を突き止め、実子である自分の取り分を取り返すことにします。
亡父の管財人であるウォルター医師を訪ねますが、受益者のことは教えてもらえません。
諦めきれないチャーリー。
独自に調べていくうちに、自閉症のレイモンドという男性が受益者であること、レイモンドが実は自分の兄であることを知ります。
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ロサンゼルスへの車での旅
実の兄が父の遺産の大半を受け取ることになっていたことを知ったチャーリー。
障害者である兄の後見人になって、遺産の半分を手に入れようと考えます。
兄を施設から連れ出し、自分の住むロサンゼルスへ連れて行こうとします。
自分勝手なチャーリーの振る舞いに嫌気がさしたスザンナは、一人でロサンゼルスに帰り、兄弟の二人旅が始まります。
旅は容易ではありませんでした。
飛行機に乗せようとすると、レイモンドは拒否。
どの便の飛行機事故では何人の人が亡くなったかということを次々と述べ立て、チャーリーは閉口して車でロサンゼルスを目指します。
ホテルに泊まると、部屋が施設の部屋と異なることにパニックを起こしたレイモンドが暴れ出します。
慌てて部屋の模様替えをして落ち着かせると、今度はいつもと同じテレビ番組を見ることにこだわるレイモンド。
就寝時間もいつも通りにしなくてはなりません。
厳しいこだわりの世界に生きる兄に振り回される弟。
しかし、兄の意外な能力に気づきます。
数字に強い!そのことを痛感したのが、レストランでのハプニング。
ウエイトレスがばらまいてしまった爪楊枝の正確な本数を、一瞬にして計数したのです。
レイモンドの記憶力の高さと数字に強いことに驚いたチャーリー。
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ラスベガスでの成功と失意
数字に強く、記憶力抜群の兄、レイモンド。
チャーリーは兄を連れてラスベガスに乗り込みます。
きちんとしたスーツを用意して。
レイモンドの特殊な能力のお蔭で、チャーリーは大儲けします。
会社の借金を返せると喜ぶチャーリー。
一方、レイモンドも特別な経験をします。
女性に一目惚れしたのです。
デートの約束を取り付けます。
そうした兄にチャーリーは、ダンスを教えます。
しかし、約束の時間に女性は現れませんでした。
がっかりするレイモンドを慰める弟。
チャーリーの心の中でレイモンドの位置づけが変わっていきます。
それは、幼い日の出来事を思い出したことにもよります。
幼かった自分が怯えた時に歌を歌って励ましてくれた人は、レイモンドだったということを思い出すのです。
レインマンとして覚えていた人は、レイモンドだったと気付いたチャーリー。
遺産のためではなく、レイモンドのためにレイモンドの後見人になることを決意します。
その決意を聞いて、スザンナも戻ってきます。
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帰宅と別れ
ようやく着いたロサンゼルスの家。
そこにはウォルター医師が待っていました。
チャーリーは、審問会にかけられます。
そこで、当初は遺産目的だったけれど、今では純粋にレイモンドへの愛情から一緒に暮らしたいと思うようになったことを訴えます。
レイモンドも弟と暮らすことを希望します。
ただし、生活の場は、ロサンゼルスではなく、施設。
結局、兄弟は、別々に暮らすことになります。
ウォルター医師がレイモンドを連れて施設に帰る日、チャーリーは駅まで見送りに行き、会いに行くことを約束します。
レイモンドの額に自分の額をくっつけ、「俺の兄貴でよかった」と言うチャーリー。
兄弟の特別な旅は終わったのです。
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