アスペルガー症候群の特徴は嘘をつく・謝らないは本当か?治療はできる!?
アスペルガー症候群の人は嘘つき?
アスペルガー症候群の人は嘘をつくのが苦手です。
彼らの多くは自分の中の明確なルールに従って生きています。
ただ、彼らの中のルールが一般的な社会のルールに沿っていないこともあるため、ほかの人の目には奇異に映ります。
たとえば、彼らは冗談や皮肉が通じません。
たとえば「お腹がすいてもうダメだ」という言葉を耳にした場合、ほとんどの人はそれが比喩表現であり、一種の冗談だということをわかっています。
しかし、アスペルガー症候群の人はこれを言葉通りに受け取って、発言した人の命が危ないんと本気で心配します。
また、お世辞も言えません。
それほど親しくないのに、「君は老けているし、太ったね」なんて失礼なことを平気で言います。
しかし、本人には悪気が全くありません。
アスペルガー症候群の人が嘘をつくためには、あらかじめ「嘘をつく」という予定を立て、ルールを決めておく必要があります。
そのため、嘘をついたとしてもちぐはぐな会話になりがちです。
突発的にその場で嘘を思いつく、ということはアスペルガー症候群の人には不可能です。
▶︎アスペルガー症候群が遺伝する確率は?父親と母親の影響は関係するのか?
アスペルガー症候群でみられる嘘「解離性障害」
しかし、アスペルガー症候群の人と接している人の中には、「彼らは嘘をつくし、自分の非を絶対に認めたがらない」という人がいます。
これは、アスペルガー症候群だからというわけではなく、解離性障害によって起こっていると考えられます。
アスペルガー症候群に限らず、極度のストレスや心の傷によって起こる精神疾患ですが、ストレスや心の痛みを避けるためにつらい体験から自分を切り離そうとします。
このとき、記憶がすっぽり抜け落ちてしまうことがありますが、その記憶を自分で補ってしまうことがあります。
そのような場合、たいてい自分の都合のように記憶を作り上げ、それが自分が作ってしまった記憶だということには気づけません。
スポンサーリンク
つまり、アスペルガー症候群の人が嘘をついたり、自分の非を認めないのは、彼らは自分が嘘をついている意識もなく、本気で自分に非がないと思っているからなのです。
彼らは自分の記憶が正しいと思っているので、すぐばれるような嘘でも本気で言っているのです。
残念ながら、これらに対する有効な治療法は今のところありません。
そういうものだと理解して、周囲がサポートするしかないでしょう。
スポンサーリンク