アスペルガー症候群のIQはどのくらいなのか?高い知能は本当か?
アスペルガー症候群のIQの平均は?
IQの数値は分布であらわされ、一番人が多い分布帯を100とし、そこからどれだけ離れているかを測るものです。
そのため、一般の人のIQの平均は100とされ、70~130の間に95%が収まります。
では、アスペルガー症候群の人の平均はどうかというと、一般の人とほとんど変わりません。というのも、アスペルガー症候群のほとんどは知的な障がいを抱えていないからです。
アスペルガー症候群は知的な発達障害はないものの、「コミュニケーションが取りにくい」「こだわりが強すぎて日常生活に支障をきたす」「暗黙の了解といった空気を読む行動や、一般常識がない」といった社会活動の中での障害が起こります。
そのため、学校などの知能テストや勉強で何の支障もなかった人が、社会に出て戸惑ってしまうということが起こります。
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アスペルガー症候群でも高い知能指数を持つ人たち
しかし、ときとしてアスペルガー症候群の中には、ずば抜けて高いIQを記録する人がいます。
これはアスペルガー症候群の特徴のひとつである「興味関心のあるものには強烈な集中力や記憶力を持つ」という能力が関係しています。
アスペルガー症候群の人は自分の興味や関心のあるものに対しては、ずば抜けた才能を発揮することがあります。
たとえば、サッカーに関心がある人なら、歴代ワールドカップの開催国や優勝国を暗記しており、昨日試合を見たように試合内容を解説したりします。
そんな才能を発揮する一方で、電話をかけながらメモを取るといった普通の人ができることができません。
このように、アスペルガー症候群はある事柄に関しては、集中力や暗記能力を発揮することがあります。
そのため、知能テストの内容によっては、一般的な点数を逸脱してしまうことが考えられます。
もちろん、それはそういう能力の持ち主というだけで、間違いではありません。
デンマークのある会社ではこういった特徴を生かして、アスペルガー症候群の人がソフトウェアを開発したり欠陥を直したりする仕事についています。
一方で、コミュニケーション能力が必要とされる営業などは一般の人がこなしています。
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